というわけで,つづき.

こっそりと作成していたこのページも無事に我が研究室の三上先生にばれてしまい,ちょっとふざけ気味に書いたので怒られるかと思いきや,「おもしろかった」という有難いお言葉を頂いたので無事につづきを書けることとなりました.

さて,カンペが見れることを確認し,多少は楽になったものの発表が近づくにつれて,やはり緊張感は増していくわけでして,タバコを吸ったり,深呼吸をしたりするもののこれといった解決策にはほど遠い.今までにないほどの緊張感に呑まれていくのを確認.そんな状態のまま,いよいよ発表が始まるのでした.

僕が発表するセッションは僕とホンダの若い方の2人.1人の持ち時間は発表20分,質問10分の計30分.とりあえず,プロジェクターでスクリーンに表示が出来るかを確認.そして,午後4時.ついに発表が開始.ものすごい緊張感で右手が震え気味のため,レーザーポインターの照準が定まらずぶれまくりです.どうも右半身が緊張に弱いらしく右足にも力が入りません.地に足はついているもの何の支えにもなりゃしねぇ.根性なしの右足は放っておいて左足1本で立ってました.ふぅ.就職試験の面接で役員8人を相手にした時をはるかに越えたテンパリ具合でしたね,ありゃ.いわゆるドテンパリってやつですか.そんなわけで暗記した原稿も忘却の彼方へ.ホントにカンペ見れて助かりました.そんなこんなで5秒ぐらいの沈黙をはさみながらも発表はなんとか終了.あとは質疑応答を残すのみ.何でも聞いてこいや!いや,やっぱりあんまり聞いてこないで.

そして問題の質疑応答.うちの助教授,三上先生が1番前の席に陣取っていたものの,三上先生いわく
 「僕が学生の時,教授は何も助けてくれなっかたよ」
これは,ひょっとして助けてくれないかも・・・ いや,助ける気なんてさらさら無いのかも・・・ 助けは無いものと思っておこう.四面楚歌.背水の陣なんて言葉が頭をよぎるなか,座長さんが質問のある方はと呼びかけ始める.が.誰も手を上げない.あれ,まじで.おっと,これは予想外の展開.たいしたケガもしないまま発表を終われるかも.そこで,座長さんから質問をされる.が,楽勝で答える.何故,楽勝だったかは内緒であります.えへへ.その後,誰からも質問がないまましゅ〜りょ〜.やった.終わったよ〜.楽になれるよぅ.質問が無かったため5分ほど早く終わったので,座長さんの計らいで5分ほど休憩ということに.そそくさと,そして意気揚揚と撤収作業を開始する俺.この時の俺に,この後の展開を予想することは全く不可能でした.\( ̄_ ̄)/

ノートPC片手に部屋から脱出.とりあえずタバコを1本なんて思っていろところへ見知らぬ外国人が3名ほどが近づいてくるのを確認.まさか・・・ さっき質問しなかったよね.質問ないんだよね.NO!!!!! WHY? ホワァ〜イ わーいわーい いぇ〜い といった具合に思考回路がショートしていくのを確認しながら質問をなんとか聞き取ろうと必死の努力.最初に質問してきたのはドイツ出身の人(シューマッハではない).わざわざ遠いところからお疲れ様です.なんとなく質問を聞き取れたところで三上先生登場.ドイツ人(ベッケンバウアーでもない)の人はきっと俺なんかに聞くより三上先生に聞いたほうが早いと思ったのでしょう.2人で俺から約2m離れたところで議論開始.近くて遠い2m.そして俺の近くにはインド出身の人(チャダではない)と我が研究室の傍観者(5名)のみが残されることになりました.アイ べック ユア パードゥンを駆使しながらなんとか質問の意味を把握することに成功.ちなみに周りの研究室の仲間達は誰も助けてくれませんでした.薄情な奴らですね.まぁ,それは置いておいてパワーポイントの図を使いながら説明する.が,どうも納得いかない様子.あれれ,おかしいな.質問を勘違いしたのかと思い予想される別の質問に対する説明をする.しかし,またもや納得いかない様子.なんで? もう1回質問を聞こうと思ったところで向こうが握手を求めてきたので,握手をして終了.これで,ホントに発表が終了したのでした.後で三上先生に聞いた話ですが,インド人の発音は聞き取りにくいとのこと.確かに聞き取りにくかったんですが,発音が良くても聞き取れたかどうかはは今となっては不明.それより三上先生はインド人の発音を避けたくてドイツ人の人と話す方を選んだじゃねぇのかなぁ,なんて失礼なことを思ったりしました.

初日の発表が全て終わった後にレセプションがあったんですが,これがまたものすごく立派でした.無料なのに.タダなのに.ホント太っ腹です.場所は京都宝ヶ池プリンスホテル.もう2度と来ることがないかもしれない立派なホテルです.クリスマス頃には確か和田アキコのディナーショーがあるとポスターに書いてありました.アキコファンの人は行ってみてはどうでしょか.研究室4年生のぽーるすみす大八木はレセプションで食べた半熟プリンの虜になってしまいました.あと舞妓さんもいたりしてすごかったです.でも,タダなのです.同じ席に座ったスズキの方達の熱いトークとか詳しい話はまた時間があるときに更新しときます.あと写真もいろいろ撮ったんですがそれらもそのときに.

とりあえず,日本ではあったものの国際会議という舞台で発表するという,とても貴重な,岡山弁でいうなら,でぇれぇ貴重な体験をさせてくれた先生方に今では感謝の気持ちで僕の心のダムは決壊寸前であります.最初に国際会議で発表と聞いたときは,”なんで?”などと思いましたが,良い経験になりやした.トラブルはすばらしいチャンスとでも表現すると良いのかどうかは分かりませんが,プラス思考で,ポジティブまっしぐらの気持ちで,自分自身をより高いところへもっていこうとする気持ちが大事なんでしょね.たとえ,ずっこけたとしてもそれから得ることもたくさんあるはずです.成功よりも失敗から学ぶことの方が多いとか聞きますし.ふらふらと嫌なことから逃げてばかりではあきません.失敗を恐れる必要もないです.なんせ,学生ですから.たくさん失敗しとけばいいじゃないですか.その時は辛くてもそのうち笑い話のネタになるさ,ははは.そうすりゃ自分の力は,少しずつでも上がっていくんじゃないすかね.ちょっとだけM2のY田チックに書いてみました.来年はエビ・サップ海老田,がけっぷち佐藤,少林寺達磨大使山本が国際会議で発表して成長して帰ってきてくれるでしょう.それでは,このへんで.